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津田学園―三重 完投勝ちした津田学園の桑山晄太朗投手=2025年5月7日、津、本井宏人撮影

 (7日、第72回春季東海地区高校野球三重県大会決勝 津田学園5―1三重)

 津田学園の左腕・桑山晄太朗投手(3年)が三重打線を10奪三振、1失点に抑え、完投勝ちした。一、二回と四回には、速球は148キロを計測。「速球と3種類のスライダーを決め球に、左の巧打者を抑えることを心がけた」と冷静に振り返った。

 準決勝で8回を投げたのに続き、志願して先発した。昨秋の県大会準決勝で、海星相手に九回に崩れたのがふがいなかったという。冬に体力作りに励み、86キロだった体重を81キロに絞り込むと、球速は7キロ増した。

 公式戦での完投は今年初。「この点差なら、最後まで桑山に任せるしかない」と、佐川竜朗監督も信頼を寄せる。

 打撃でも3安打。長打力もあり、昨秋まで一塁手と併用されていたが、「これからは投手一本でいく」と本人はきっぱり。「試合を作れるエース」をめざす、その視線の先には東海大会と夏がある。

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